介護の履歴書、管理者はここを見ています|元採用担当が教える通過のコツ

履歴書ここを見る_アイキャッチ画像
こはる

「介護の履歴書、志望動機に何を書けばいいのか分からない」
「転職回数が多いけれど、正直に書いて大丈夫だろうか」

介護職の応募で履歴書を書くとき、
手が止まってしまう方は多いと思います。

転職を考えた時_説明画像

はじめまして、こはるといいます。

私は20年以上福祉の現場におり、
施設の管理者として、
実際に履歴書を受け取り、
面接をして採用を決める側にいた経験があります。

その立場から、
最初にお伝えしたいことがあります

介護の履歴書で管理者が見ているのは、
きれいな字でも、立派な経歴でもありません。
「うちの現場で、他の職員と協力して長く働いてくれそうか」
──それだけです。

だから、書き方の正解も、
そこから逆算すれば見えてきます。

この記事では、
元採用担当の視点から、
次の3か所の書き方をお伝えします。

  • 志望動機
    (定型句を、自分の言葉に変えるコツ)
  • 職歴・転職回数
    (回数が多くても大丈夫な理由)
  • 本人希望欄
    (「特になし」と書いてはいけない理由)

そして最後に、
通過率を上げるための「履歴書の本当の役割」もお話しします。

大前提:履歴書は「面接のカンペ」です

書き方に入る前に、
いちばん大事な考え方をお伝えします。

履歴書は、
自分をよく見せるための「作品」ではありません。

面接で、
管理者とスムーズに会話するための「カンペ」です。

面接官は、
履歴書を見ながら質問を組み立てます。
つまり、履歴書に書いたことが、
そのまま面接で聞かれるわけです。

だから、「触れてほしいこと」を書き、
「触れてほしくないこと」も、
聞かれる前提で前向きに書いておく。

履歴書は作品じゃない_説明画像

この視点を持つだけで、
書くべき内容が決まってきます。

1. 志望動機|定型句を、自分の言葉に変える

管理者が志望動機で見ていること

正直に言うと、
「貴施設の理念に共感しました」という一文だけでは、
管理者の心はほとんど動きません。

なぜなら、
その文章は、どの施設にも出せてしまうからです。

使い回しが効く志望動機は、
「本気で選んで応募した」という熱量が伝わりません。

見ているのは、立派な言葉ではなく、
「この人は、うちで何をしたいと思っているのか」です。

履歴書で見ていること_説明画像

ビフォー・アフター

ありがちな志望動機(もったいない例)

貴施設の
「利用者様一人ひとりに寄り添う」という理念に深く共感し、
志望いたしました。

これまでの経験を活かし、
貢献したいと考えております。

志望動機_説明画像

悪くはありません。
ただ、これだと他の応募者と差がつきません。

通過しやすい志望動機(改善例)

前職では入居者様20名を4名体制で担当し、
忙しさの中で一人ひとりとゆっくり関わる時間が、
取りにくいと感じていました。

貴施設は少人数のユニットケアと伺い、
これまで大切にしてきた
「一人ひとりのペースに合わせた声かけ」を、
今度こそ十分に実践したいと考え、志望いたしました。

ポイントは3つです。

  • これまでの経験を、不満ではなく「学び」として書く
  • その学びを、この施設でどう活かしたいかを1つだけ具体的に書く
  • 理念への共感は、書くとしても添える程度でいい
経験を学びに変える_説明画像

「なぜここなのか」が一文でも具体的に書いてあると、
管理者は「この人は考えて応募している」と受け取ります。

2. 職歴・転職回数|回数が多くても大丈夫です

これは、私自身の経験からお伝えします

転職回数について、
不安を感じている方は本当に多いと思います。

実は、私自身、
これまでに12回転職してきました。

だからこそ、はっきり言えます。

転職回数が多いこと自体は、
採用側にとって決定的なマイナスではありません。

職歴・転職回数_説明画像

採用する側が本当に気にしているのは、
回数そのものではなく、
「この人は、また同じ理由ですぐ辞めてしまわないか」という一点です。

「なぜ辞めたか」より「次に何を求めたか」

だから、職歴で見せるべきは、
辞めた理由の羅列ではなく、
次に何を求めて動いたのかという軸です。

転職のたびに、
あなたなりの理由があったはずです。

それを「前向きな選択」として、
一本の線でつなげられるかどうか。
ここで印象がまったく変わります。

減点される書き方・話し方

人間関係が合わず退職。
給与に不満があり退職。
残業が多く退職。

事実だとしても、
これだけを並べると
「不満があると辞める人」に見えてしまいます。

評価される書き方・話し方

前半は幅広い介護の現場を経験して基礎を身につけ、
その後は「一人ひとりと丁寧に関わりたい」という思いから、
少人数でケアができる環境を選んできました。

回数を隠す必要はありません。
「経験を積み重ねてきた結果」として説明できれば、
多職種・多施設の経験は、
むしろ強みになります。

前向きな選択_説明画像

いろいろな現場を知っていることは、
それだけ引き出しが多いということです。

3. 本人希望欄|「特になし」はもったいない

空欄や「特になし」が、なぜ損なのか

本人希望欄に「特になし」と書く方は多いのですが、
これは少しもったいないです。

採用する側からすると、
この欄は「シフトのイメージを掴むための貴重な情報」なのです。

ここが空だと、
管理者は「この人をどう配置できるか」を想像できません。

本人希望欄の書き方_説明画像

正直に、理由付きで書く

夜勤の可否や、
勤務時間の希望は、
遠慮せず正直に書いて構いません。
大事なのは、理由を添えることです。

もったいない書き方

特になし。

良い書き方

現在、家族の介護があるため、
夜勤は月2回までを希望します。

日中の勤務では、
シフトの融通に柔軟に対応いたします。

理由が書いてあると、
管理者は「なるほど、それなら日勤中心で」と、
あなたを現場に配置する具体的なイメージを持てます。

希望は理由付きで書く_説明画像

条件を伝えることは、
わがままではありません。
むしろ、入職後の
「こんなはずじゃなかった」というミスマッチを、
お互いに防ぐことにつながります。

まとめ

もう一度、
いちばん大事なことをお伝えします

履歴書は、自分を飾るものではなく、
「面接で管理者とスムーズに会話するためのカンペ」です。

管理者が見ているのは、
完璧な経歴ではありません。
「うちの現場で、他の職員と協力して、長く働いてくれそうか」
──ただそれだけです。

  • 志望動機は、経験を「学び」に変えて、この施設で何をしたいかを1つ具体的に
  • 転職回数は、隠さず「次に何を求めたか」という軸で見せる
  • 本人希望欄は、理由を添えて正直に

この3つを押さえるだけで、
通過率はぐっと変わります。

受かるための3つの柱_説明画像

あなたのこれまでの経験は、
書き方ひとつで、
必ず強みになります。

そして、履歴書を書く前に
「そもそも、どんな施設を選ぶか」から迷っている方は、
こちらの記事もあわせて読んでみてください。

求人票の見方から、
あなたに合った探し方まで整理できます。

あなたの経験が、
きちんと報われる職場に出会えることを心から願っています。

こはるのメッセージ3_説明画像

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私について
こはる
こはる
介護のしごと相談室 運営者
福祉現場歴20年超、転職12回。 保育・介護・発達支援・病院受付を経て施設管理者(介護福祉士)を経験。 元・採用担当の視点から、求人票の裏側やミスマッチを防ぐ本音を発信中。 現在は介護現場のデジタル化・業務効率化講師。 転職を無理に勧めない相談室です。
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